金槌「かなづち」の話
大工道具にハンマーがあります。
打撃部分が金属製のハンマーを「金槌(かなづち)」かなづちの中で打撃部分の片側が平らで片側がわずかに凸状になったものを「玄翁(げんのう)」と言うそうです。父の工具箱から槌の表面に絵が彫刻されている金槌を見つけました。違っているかもしれませんが…「玄翁(げんのう)」ではないかと思います。気に入って使っていたのでしょうか…汚れたりしていますが、素敵なので大切にしています。
「玄翁(げんのう)」の由来は「玉藻前(たまものまえ)伝説」からだそうです。
キツネが美女に化けて玉藻前(たまものまえ)と名乗って鳥羽上皇の寵愛を受けていましたが陰陽師(おんみょうじ)に正体を見破られ那須野で殺されました。が、玉藻前は「殺生石」という毒石に化けて近づく者の命を奪っていたそうです。そこを訪れた曹洞宗の玄翁和尚(げんのうおしょう)が巨大な槌で「殺生石」をたたき割って破壊した。このことから、和尚の名前にちなんで頭部のとがっていない金槌が「玄翁」と呼ばれるようになったようです。「殺生石」は栃木県那須町の那須湯本温泉付近にある溶岩のことで現在は観光名所になっています。
片面はお魚の絵柄が彫刻されています
金槌を「トンカチ」っていうのはなぜ?
金槌の別名「トンカチ」は金槌で釘を打つ時にでる音の擬音語に由来するようです。トントン、カチカチでトンカチ!楽しい呼び名ですね。
ことわざなどについて
ハンマーや金槌「かなづち」ってあまり快いことには使われていませんが、考え方を変えて発奮の材料にするとよいですね。まず、「かなづち」というと泳げない人のことを言いますね。今かなづちの人は今年練習して泳げるようになりましょう!次にことわざ”ハンマーを持つ人には全てが釘に見える”です。今までの自分の考え方や方法手段などにこだわらず新たな方法や道を見つけましょう!
世界中に変化が起こるであろう今年2017年は、個人も何かに固執することを止めて新たな方向を見つける年かもしれませんね。
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